ふるさとの史跡をたずねて【280】馬頭観音像(尾道市因島土生町郷区焼家谷)

馬頭観音像(尾道市因島土生町郷区焼家谷)

赤松奥の磨崖仏と島四国八坂寺の磨崖仏を書いたので、三点セットという訳ではないが、やはり三子松の馬頭観音を紹介しないといけなくなる。

スマホで地図を出すと、八坂寺はすぐに出てくる。そして驚くことに「赤松峠播磨石磨崖仏」という文字が、画面を大きくしたり小さくしたりしていたら出てきた。赤松奥の磨崖仏のことである。だが、今回の馬頭観音像は出てこない。

もう随分前のことになるが9回の三子松のところで出てきたため池の近くである。ここへ行くには天理教因南分教会の北側の道を東へひたすら進んでいただきたい。と、書いても、実際は複雑である。因島南中学校の南西にため池がある。池の名前の載っている地図はなく「長加八池」と以前書いたが、「長加入」という地名があるから「長加入池」と書くべきかもしれない。

このため池の南側の道路を天理教会のところまで辿り、そこから入っていただきたい。そしてため池の隣をまっすぐ進み、家と倉庫の間を通過し正面の法面(崖)の岩を見ていただきたい。因島はもちろん全国でも珍しい(と思う)馬頭観音座像がある。「廿九番まつお寺」と彫ってあるので、西国33観音の「松尾寺」と呼んでもおかしくはない。

なぜ、ここに馬頭観音があるのだろうか。地主の方が馬を飼われていたか、馬に愛着があったのか。あるいは西国29番松尾寺の寺伝にあるような、海で流木につかまり命拾いをした体験がありその謝意か。私の想像である。いずれにせよ、明治5年の制作だから、詳しいことはおそらくわからないだろう。

写真・文 柏原林造

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