因島で見た野鳥【40】オオバン

ツル目クイナ科の一種、全長39cmで、冬鳥として因島の池に飛来する。一昨年の冬には、ある池に10羽ほどが来たが、例年は、一つの池に1~2羽程度である。クイナ科の中では、大きく太っている。体は黒くて次列風切の先端は白い。嘴は白くて少し淡紅色を帯び、嘴の基部から額にかけて白い肉質の額板がある。足は暗緑青色で、足指は長く、各指に木葉状の水掻き(弁足)がある。潜水して採餌するが、土手に上がっての採餌もする。バンと同じように、飛ぶことは少なく首を前後に振って移動する。

“ハトはなぜ首を振って歩くのか”(藤田祐樹・岩波書店)によると、鳥が首を振るのは、目の位置を静止して見るためである。首を伸ばした後、目の位置が動かないように首を曲げながら体を前進させる。その間、景色を静止画像として捉え、ブレの少ない正確な視覚情報を得る。その動作を繰り返して前進する。一方、首を振らずに動く鳥もいるが、それぞれの理由がある。例えば、カモは遠方を見ているので、首を振らなくても視覚のブレは少ないと考えられている。

(写真・文 松浦興一)

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