障子しめ妻の足音消えしころ机上のコーヒー馥郁かおる

大西貴志男
 この作品、「妻の足音消えしころ」から「馥郁(ふくいく)かおる」までの情感には泣かされる。
 そこには

  1. 命あるもの同士の思いやり
  2. 命への感謝
  3. 自然と人の共生

があり、作者独特の典雅な情感が加わったりして、三次元座標系に表示できるかもしれぬ。


 「馥郁かおる」の設定から、東京物語の原節子を連想した一例…
 「ここに置いておきます」
 「ありがとう」
 …稀のChuは
 「そりゃアあってよか」
 「激Chuは如何」
 「バカ」
 だが「妻の足音消え」の深さは、筆舌に尽くせぬ。
 コーヒーの温かさは、即ちご夫婦の感性の温かさを代言している。コーヒーカップも愛用の品。コーヒーも好みの味と香りを漂わせる中で、消えた足音を追う姿が目に浮かぶ。

  1. 命あるもの同士の思いやり
  2. 命への感謝
  3. 自然と人の共生

 それは、何処にでも存在し、感受できるが…こころの底のほろ苦に似て…口にするのは恥ずかしい。
 思いやりという精神的な行為は、相手に以心伝心で伝わり、伝われば返ってくる。その往復で「思いやり」は増幅され、余すなく愛の機微を伝える。
 そのあたりの心理描写が「足音消えしころ」で、時間のズレを伴い実感が溢れ、心憎い。
 「馥郁かおる」のは互いの思いやりの深さ、命への感謝の深さであり、作者の共生観に応える、自然からのメッセージに思われてならない。
(文・平本雅信)

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