約400年前からつづいていると言われている因島大浜町（楢原康英区長会長）の伝統行事である神明祭が3日、同町公民館広場を中心に町をあげて行われた。豊年を願い、町内の無事・平穏を祈る、一年で最大の新春行事である。

東、西、中浜、沢崎の4組がそれぞれ作り上げた大とんどが広場に集結し、「伊勢音頭」にのって練り歩き、勇壮さを競いあった。
祭りの中心は、初老（41歳）の「未申希会（みさきかい）」の16人と、還暦の「ふみよ会」32人の男女が担った。

約500人が見守るなかで4基のとんどが広場をところせましと回り始めると祭りはクライマックス。互いに押し合い、歓声と拍手が沸き起こった。

町民はとんどを各組に持ち帰り、燃やして無病息災を祈った。さらにそれぞれの当舎（とうや）にあつまり、祝宴に夜の更けるのを忘れた。

しまなみ分級とんどづくり

今年は、移転開設された県立三原特別支援学校しまなみ分級の児童・生徒らが仲間に加わった。

4基の大とんどの最上部にかざりつけられる山車（だし）に干支の子（ねずみ）の絵を描き、教員たちが「泰平」「躍進」「前進」「飛躍」の文字を書き込んだ。

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