福田康夫首相国会施政方針 どこまで通じた「井戸掘りの格言」

 「井戸掘りて、あと一尺(約30センチ)で出る水を、出ないとやめる悲しさ」―碁聖・本因坊秀策の兄孫にあたる因島外浦町、石切風切宮創始者故桒原八千夫宮司から戴いた直筆の短冊である。年齢、職業をとわず心の中に思い当たる哲学的な意味深い金言である。


 18日の福田康夫首相の国会施政方針演説をテレビで聞いていたところ演説の結びで「井戸を掘るなら水が湧(わ)くまで掘れ」と、直面する国内外の諸課題に粘り強く取り組む決意を表明した。
 明治時代の秋田県農村リーダー、石川理紀之助の言葉を引用、どんな時もあきらめず結果が出るまで努力する大切さを国民に説いた。つづいて「進歩とは、厚い信頼でできた巣の中ですくすく育つ」という石川の言葉を紹介。国民と行政、政治の間に進歩を育む信頼という”巣”をつくりたいという訴えも胸を打つものが伝わってこなかった。
 昔は人間生活と井戸は大切な関係にあったが今の若い世代に井戸掘りの格言、ことわざがどこまで通じただろうか。

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