ふるさとの史跡をたずねて【221】第三久保田橋(因島大浜町)

多くの道路が久保田権四郎氏の寄付によって新しく作られたり、改修されたりした。だから、それぞれの道路を久保田道路と呼んでよいし、おそらくその近くの人によって久保田道路と呼ばれたこともあったであろう。

しかし、次から次へと久保田道路ができると、ごく限られた範囲での会話ならよいのだが、村を越えての会話となると混乱が生じるであろうから、久保田道路という名称は定着しなかった。しかし、久保田橋というのはある。第四久保田橋というのがあったので、少なくとも4橋はあったのだろう。

しかし最初の橋に「第一久保田橋」という名称をつけたとは考えにくい。単に「久保田橋」と呼んだと思う。そして2番目の橋を作った時、「第二久保田橋」と名付けたのは妥当であった。それで最初の「久保田橋」が2番目の久保田橋と区別されるために「第一久保田橋」と改名されたのだろう。あるいは、その頃には「第三久保田橋」の話があり、それも含んでの名称の統一と差異を図ったものかも知れない。

まず、わかりやすいのは「第三久保田橋」である=写真㊤。しまなみ海道側道沿いにある大浜重井往還道と因島大浜町の海岸線を南北に走る国道317号線が接するところである。

「昭和十五年」の文字が残る=写真㊦。周辺の道路は何度か拡張され、橋そのものも原形はとどめていないが、残された断片が石碑として保存されているので、そのことがわかる。

かつては、この辺りが因の島バスの終点であった。

写真・文 柏原林造

[ PR ]因島で家の解体のことなら「吾城」へ

当社には家の解体専門の部署があり、お客様のご希望に合わせた、よりよい施工内容をご相談・ご提案させていただいています。

空き家になった時のそのままの状態で、家具や食器、衣類などの処分から、解体後の用途に応じて砂利敷きや、アスファルト舗装等の工事までを一貫して施工します。

丁寧かつ迅速な施工で、因島はもとより島嶼部や尾道近郊においても、幅広く、ご好評いただいております。

【対応住宅】
木造住宅 / RC鉄骨 / 軽量鉄骨住宅 / アパート / 工場 / マンション

【お問い合わせ】
有限会社 吾城(ごじょう)
広島県尾道市因島重井町5800-42
TEL0845-26-2282