【投稿】小学校統合に想う 学校統廃合に関する所感(3)

また一方で、さもわかったように生徒数が減少するのだから、いくら統合に反対しても統合せざるをえないのだと言われる人をしばしば見受けます。はたしてそうだろうか(月)これを容認すると因南小に統合されても、すぐに因島は一校に統合しようという時代がやってきます。へたをすると瀬戸田も因島に統合しろという事態も想定されます。こんな単純な生徒数絶対の理論は地域と教育を破壊し、教育理念として容認できるはずはありません。

一応文科省は小学校4キロ・中学校6キロを目安で統合を推進しているという。ところが原・洲江から瀬戸田までの間は4キロを悠に超えています。尾道北部はもっと悲惨、そして県北ではおそらく10キロ・20キロの通学圏も考えられます。文科省の目安はあくまでも目安であり、いくらでもやぶられているのが実態です。それでもやりとげた教育委員会は文科省よりよく頑張ったとお褒めの言葉をいただき、彼らの実績となるのは間違いないのです。

四国の山間部を旅行した際、学校の校庭に6~7台のスクールバスとおぼしきマイクロバスが駐車し、その周りには発車時刻に追われながら生徒達が集まってくる光景に出くわしました。学校とは地域と一体のものと考える人にとっては、その光景は学校ではなく生徒の収容所といった印象を与えるはずです。

因南3小統合難航

次に学校の耐震の問題に言及します。実はこの問題は学校の統廃合の計画と表裏一体になっています。学校の耐震化は生徒の安全もあり絶対に必要と、文科省は年限を限ってしゃにむに進めようとしています。ところが予算の関係上学校の統廃合とセットになっている。これでは思うように耐震化は進むはずありません。そのため年限が限られた法律が延長を続けています。それはそうです地元にとって学校の統廃合は大問題でそう簡単にはいくはずがありません。それでも耐震化の押しつけで統廃合した学校の例はいくらでもあります。

大震災の後このようなことを言うのは気が引けますが、阪神大震災の時も東北大震災の時も学校が崩壊したという報道は耳にしません。津波に校舎が襲われる様子はよく承知しています。私の知る範囲では地震により天井の抜けるようなことはあったと思いますが、校舎崩壊はありません。

未曾有の大地震でこれなのです。文科省が耐震化を大盤振る舞いで急ぐのは耐震化の背後霊のような学校統廃合が目的と思えてなりません。現に東北の被災地ではこの際とばかりに学校の統廃合が急ピッチで進められています。

田中伸幸(因島田熊町)

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