【投稿】小学校統合に想う 学校統廃合に関する所感(1)

現在進められている、土生、三庄、田熊3小の統合計画。それぞれの校区のなかで様々な議論が行われている。因島田熊町の田中伸幸さん(68)から投稿があった。

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このところ、我が因島は衰退がいちじるしい。島の基幹産業の造船業の衰退でしかたない面もあるが、上からの押しつけで衰退の道を素直に選択するのがいかにも無念です。そこで現在の学校統廃合問題に関して我慢しきれずもの申すことにしました。

まず地域と学校の関係ついて申し上げます。私は田熊中学校第12回の卒業生ですが、このたび田熊の鎮守八幡神社=写真=で古希のお祓いを受けました。田熊中の卒業生は回生ごとに人生の節目にはこのお宮でお祓いを受けています。

我々の学年もこれで4度目のお祓いです。お宮の裏側には回生による多くのお祓い記念の石碑が見られます。神道への信仰は別にして田熊で育った者にとって厳粛な儀式であると感ずる次第です。

田熊中学が無くなった現在、卒業生はどうするのかと不安を覚えますが、まだ小学校が残っているのでお宮への求心力はいささか衰えるがなんとかなろうと慰めていました。

ところが小学校も無くなるとこれは困る。因南中の卒業生は近場の大山神社でのお祓いか、それとも田熊の子供は田熊の八幡宮でお祓いか、これでは卒業回生のしばりが無くなります。これでは如何に由緒があり、立派な参道・大きな森を持つ神社でも住民からの帰依の気持ちは薄らぐであろう。田熊町では義務教育制度が確立して以来ひとつの学校・ひとつの神社の伝統が150年と続いてきています。この伝統がお宮の維持・管理の大きな支えのはずです。

このように学校は何かというと田熊町の150年続く伝統ある町の絆の基盤のようなものだと思っています。一村一学校という伝統は排他性・閉鎖性を生み易いですが、最近はそれも薄れ町内活動のいい感じの基盤になっていると思います。この基盤を失った町はどうなるかおそらく田熊町内の組織・行事は全て例外無く求心力を奪われた状態になるはずです。これは田熊自体の明らかな衰退を意味します。

田中伸幸(因島田熊町)

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