故郷への手紙【71】遅く起きた日のこと

遅く起きた日のこと

遅めの朝食を食べたある日のこと。

とある雑誌を何気なく読み返していたとき、気になる言葉を見つけた。

「手抜きは心抜き」

食べることが生きること、その生きるすべを教わった子どもはきちんと留守が守れる自立した子どもに育つ。

体を動かして、経験して学ぶことで、自然や食べ物への感謝、命や周りの人への感謝を持って暮らすことに通じる。

栄養士の方が書いた特集だ。

子供時代の弟と私の日曜日を思い出した。

反抗期の私は、わざと遅く起きて1人で朝食を食べることが多かった。

両親は仕事で不在のため、弟と2人の日曜日。

台所のテーブルの上には、必ずメモとラップをしたおかずが置いてあった。

メモには、「お味噌汁は温めて下さいね。」

宿題をしながら午前中を過ごし、弟と言い合いながら昼食当番を決め、時には仲良くトーストの上に乗せる具材を色々試したり、お互いにお菓子を作ったり。弟が作ったポテトチップスがやけに美味しかったことを覚えている。

そんな過ごし方をしていたので、子ども達だけのお留守番を寂しく思ったことがなかった。

そのおかげで、今の私達は料理や家事が好きな方だと思う。好みもよく似ている。

子供時代のおかげだよねと、よく話す。

そんな日の記憶がふとよみがえった。

(青木恵)

写真は筆者手作りの料理。

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