故郷への手紙【34】島時間(1)

島時間(1)

先週、奄美大島へ行っていました。
訪れるのは2回目。
今回もまた出会いと発見の旅になりました。

飛行機の着陸前、耳が破裂しそうに痛くなる。子供の頃からそうだった。
子供の頃はこの痛みが何なのか分からず耐えるしかなかった。配られるコンソメスープを飲むと痛みが引くので、ひたすらスープを飲んでいた。
耳抜きで解消するということを知ったのは、恥ずかしいことに数年前だ。
ダイビングの講習で勉強した。
飛行機でのこの痛み、海の中と同じだなとその感覚を噛みしめる。
慎重に耳抜きをするが、大抵いつもうまく抜けない。
そんなことも、ここでは楽しみに思える。

空港から市街地まではバスで一時間。
乗客は四人。静かな車内には、運転手さんの声だけ。
あちこちにソテツとハイビスカス、サトウキビ畑がある。
因島でいう八朔畑のようだった。
海の色は鮮やかに輝いている。

終点のバス停で降り、商店街を散策することにした。
スーパーで見つけたおにぎりに惹かれ、少し遅いお昼ご飯にした。海苔で巻いたご飯の上から薄焼き卵を巻いたものが、奄美大島では一般的らしい。
中身は島みそと書いてあった。これがすごく美味しくて感激した。
落花生や米みそなどを混ぜて作ったもので、甘味が強いがおにぎりにとても合う味だった。

旅のはじまりは、おいしいスタートとなった。

青木めぐみ

(青木恵)

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