因島で見た野鳥【70】シメ

スズメ目アトリ科の一種で、全長18cm、短くて太い嘴を持ち、強面で尾は短く、やや肥満体に見える。頭は茶褐色で、首は灰色、背は暗褐色、翼は青黒色、下面は淡い褐色。尾羽の先端に白の斑がある。中国東北部やカムチャッカ半島、日本では北海道・青森県などで繁殖し、冬季には南に渡る。因島では冬鳥として観測される。落葉樹林や平地で見られ、固い種子を割って中身を食べる。奈良時代には「ひめ」とも呼ばれ、江戸時代からは「しめ」と呼ばれた。姿が「シメ」に似て、少し大型の鳥に「イカル」がいる。仙台地方の方言で、これらを「まめくち」と呼んでいた(菅原・柿澤:鳥名の由来辞典)。豆を嘴に挟んで潰すことからついた名前であろう。

さて、連載(68)と(69)で壮大な鳥の渡りの例を述べたが、ここでは、鳥は『なぜ渡る?』のかを考えてみたい。

哺乳類の大移動や魚類の回遊などは、いずれも、餌の豊富な所、子育てに適した所や捕食者の少ない所を求めて移動する。鳥の渡りも、事情は同じである。

移動(渡り)には、危険が伴うしエネルギーも消費し不利益を生じる。これをコストとし、移動によって生じる利益をパフォーマンスとすれば、移動するか否かは、コスト/パフォーマンスにより決まる。このことをコンピュータ・シミュレーションで検証した2018年の研究論文が、バードリサーチに、「鳥の渡りは『コスパ』で決まる」として紹介されている。

10グラムの体重の鳥が飛翔に消費するエネルギーは、同じ体重のネズミが同じ距離を移動するのに必要なエネルギーの1パーセント以下である(ギル:鳥類学)。一方、ネズミが走る距離を回し車の積算回転数から測定したところ、1日に走った距離は5.78キロメートルであった。これは時速0.24km/hrに相当する。鳥が最も低いエネルギー消費で飛ぶ時の時速は30~60km/hrで、しかも、長時間飛び続けることが出来る。鳥は飛翔に特化した生物で、渡り(移動)のコストは哺乳類に比べて低い。現存の渡り鳥は、渡りによるパフーマンスがコストを上回るから、渡りの習性を獲得し『繁栄』していることになる。

(写真・文 松浦興一)

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