因島で見た野鳥【48】トビ

タカ目タカ科の一種で、因島で最も馴染深い猛禽である。全長はオスが59㎝、メスが69㎝の大形のタカである。タカ科では、トビ以外は尾羽の先端は凸型であるが、トビは凹型で広げると三味線のバチのように三角形に見える。体の上面は黒褐色で、飛翔中に見える下面は褐色で白斑がある。人の掌に相当する初列風切羽の基部近くの白斑が目立つ。ピーヒョロロ ピーヒョロロ…と鳴きながら、野原・市街地・海岸など至る所の上空で円を描いて滑翔している。主に屍肉を食べるがネズミや小動物も捕食する。

トビがカラスに攻撃されている場面をよく見る。トビのオスはハシブトガラスより一回り大きく、メスははるかに大きく、猛禽としての嘴や足爪を持っている。トビがカラスを攻撃すれば、カラスは敵わない。捕食者が現れると小鳥が群れをなして捕食者を追い出す行動をモビング(擬攻撃)というが、カラスの攻撃は、モビングに近い行動であろう。

(文・写真 松浦興一)

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