因島で見た野鳥【47】ミサゴ

タカ目ミサゴ科の一種で、因島では周年見ることができる。タカ類は一般に、オスよりメスの方が大きくて、ミサゴも、全長はオス58㎝、メス60㎝とメスの方が大きい。翼は細長く、尾羽は短い。殆どの鳥は、羽をたたんだ時には、尾部に羽の先端が来て、さらに後ろに尾羽の先端が出るが、ミサゴの場合は、尾羽は出ない。頭部が白く、過眼線が黒く、体の上面は黒褐色だが、下面は白い。ほとんど魚だけを捕食する。池・海の上空を、ゆっくりと円を描くように滑翔し、やがてホバリングで静止し、水面に直線的に突っ込み魚を捉える。

チドリ類の趾(あしゆび)は、3本であるが、スズメ目とそれに近縁の鳥類の大部分の趾は、4本で、第1趾は後ろを向き(後趾)、第2、3、4趾が前を向く(前趾)「三前趾足」形である(ギル・鳥類学)。枝にとまる時には、3本の前趾と一本の後趾で枝を掴む。タカ類も「三前趾足」であるが、ミサゴは、第4趾を後ろに向けることができて、魚を捕獲するときは、前後をそれぞれ2本の趾で「しっかり」と掴み放さない(離れない)。稀ではあるが、獲物が大きすぎても放すことができず、溺死することがあるらしい。「一芸は身を助け、多芸は身を滅ぼす」とも言われるが、「一芸」で身を滅ぼすこともあるらしい。

(文・写真 松浦興一)

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