因島で見た野鳥【43】タシギ(類)

チドリ目シギ科の一種で全長26cmの冬鳥。まっすぐで細く長い嘴を持つ。頭は、頭央線(頭の中央にある背骨に平行の線)・眉斑(目の上の線)・目の下の線が黄白色で、その間に黒褐色の線状の斑がある。背は褐色地に黒の斑紋があり、脇に黄白色の線状の模様が見える。これらの模様は、枯れ草の中にとけ込む。水田や湿地に長い嘴を差し込んで、小動物を探り当て採餌する。

タシギに酷似している種に、ハリオシギ・チュウジシギがある。これらは、尾羽の数や飛翔時に見える白線の幅に違いがあるが、野外での識別は困難である。タシギと思われる野鳥が、因島では複数年の冬に見られたが、これらが同一種とは断定できず、異種のハリオシギやチュウジシギなども含まれている可能性もあるので、ここでは、タシギ(類)とした。

冬季に見られるので、冬鳥としたが、短時日で見えなくなるので、渡りの途中に立ち寄った鳥・旅鳥かもしれない。

タシギの漢字表記は田鴫で、鴫(しぎ)は田の鳥を表す国字(日本で作られた漢字)である。

(文・写真 松浦興一)

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