因島で見た野鳥【42】ホトトギス

カッコウ目カッコウ科の一種、全長27.5cmの夏鳥で、カッコウ科では最小。頭部と体の上面は青灰色で、腹は白く、太くて黒い横斑がある。

筆者は、写真では未確認だが、初夏に、「特許許可局」と聞きなす特徴のある鳴き声を聞き、ホトトギスの渡来は周知なので、吉見良一氏の写真を借用し、ホトトギスを「因島で見た野鳥」に加えた。ホトトギスは、古来より歌人にはウグイス以上に人気があるが、ウグイスに托卵する「人道上」は許せない鳥でもある。

ウグイスが孵化した巣で巣立ちに至る割合は、27%(濱尾章二、おしどり夫婦でない鳥たち、岩波書店、2018年3月)、15個のウグイスの巣でホトトギスが托卵していた巣は1個(Masahiro Kato、神戸の野鳥観測、1988)であった。

これらを用いて、孵化した100個のウグイスの巣で試算する。巣立つ巣は約30個、その中の2個でホトトギスが巣立つ。1個の巣に、ウグイスは4~6個の卵を産み、ホトトギスは1個の卵を托卵するので、巣立つウグイスは約100羽以上、ホトトギスは2羽と推計できる。巣立ちに失敗した70個の大部分は捕食者による被害と思われる。托卵を見破ったウグイスは巣を放棄する。ホトトギスも托卵で子孫を残すのは容易ではない。

最後に、見事なホトトギスの写真借用を許可して頂いたご厚意について、吉見良一氏に謝意を表します。

文・松浦興一 / 写真・広島県緑化センターから借用(吉見良一氏撮影)

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