2018年、西日本豪雨 因島も浸水・土砂災害 断水は20日復旧

大雨特別警報の7日 中庄丸池新開が浸水

浸水した因島スーパーなかのしょう市場周辺

大雨特別警報が出た7月6日から7日、因島中庄町の丸池・新開区が広範囲にわたり、床上・床下浸水した。住民たちは、水に浸かった畳、家具、車などの片づけに追われた。詳しい実態は因島総合支所で調査中だが、被害はその地域の半分以上に及んだとみられている。

同町は通常、雨水を油屋新開の排水機場の2台のポンプで海に排水している。しかし、この日は、急きょ仮設ポンプ2台を追加したが、対応できなかった。累積雨量は380ミリになり2年前の6月22日からの大雨243ミリをはるかに上回った。

中庄消防団は、因島大浜町と因島重井町の応援をうけ、住民が常備している小舟2艘で被災者を因北小学校に避難させた。中学校は濁流で避難できる状態ではなかった。

水がひいた9・10・11日消防団や住民も手伝い、使えなくなった畳、家具を処分した。

被災したあるひとは、「避難警告があったけど、まだ大丈夫だと思って避難が遅れた。アッという間に濁流が押し寄せてきた。車を動かす時間もなくエンジンが水に浸かった」と語った。

水が引いた因北中学校校庭

重井善興寺墓所崩れる

集中豪雨によって7日、因島重井町の善興寺の墓所の約5分の1が崩れた。深夜2時20分、午前5時同7時20分と土石流が連続して発生し、墓石がなぎ倒され、大師堂が全壊した。

椋浦町の6割が濁流に覆われる

因島椋浦町では7日午前8時過ぎ、数カ所で土石流が発生し、数時間にわたって町内の6割の道路、畑、家屋などが濁流に覆われた。初めての体験だと多くの住民が語っている。

非常態勢の病院 水確保に全力

長期の断水がつづくなか大量の水を必要とする透析センターを運営し、島しょ部の患者に対応する因島総合病院は、非常態勢をとった。断水直後から、今治市の10トン給水車、自衛隊の5トン給水車が連日水を補給し、透析治療を維持している。

因島医師会病院は、尾道市、自衛隊、京都府の給水車の支援をうけ、診療を維持している。

水道全面復旧へ

断水により、土生公民館、芸予文化情報センター、因島フラワーセンターなどで給水場が設けられ、連日の猛暑の中、行列が出来た。

尾道市水道局は19日、断水が20日深夜までには全面復旧するという見通しを示した。21日午前中に給水状況の最終確認を行うという。

自衛隊の入浴支援

因島総合福祉保健センター(旧田熊中学校跡地)では自衛隊(陸上自衛隊第9師団第9後方支援連隊)による入浴支援が行われた。


7月7日朝、瀬戸内海は土砂による濁流が流れ込み珈琲牛乳色に染まった。写真は生口橋。

島内外からスーパー・コンビニに押し寄せ、飲物・弁当・パンが店頭からなくなった。

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