ふるさとの史跡をたずねて【66】如意輪観音像(因島大浜町大楠山)

如意輪観音像(因島大浜町大楠山)

因島四国八十八か所は明治45年に作られたのだから、その当時の交通事情を反映したものだったに違いない。だから、意外なところを訪ねることになるので、それも楽しい。

大浜町最後の七番十楽寺もその二つに該当する。山道から外れた竹藪の横にあるのは意外だった。今は引き返して、海岸道路を行く人が大部分だろうが、当初の遍路道はさらに山道を南へ登った。農道として整備されている。登りきったところに農小屋がある。まっすぐ沢を下れば唐樋である。右手の竹藪の中を通って下りていき、突き当たりで右折すれば鼠屋新開へ続く。これが初期の遍路道の跡である。イノシシが荒らしていたので、今は通れるかどうか…。

さて農小屋の前で左折するのが、大楠山への登山道である。中庄湾の入り口の北に聳(そび)える標高百74メートルの大楠山の稜線は印象的だ。少し登ると大浜中庄の二方面が見える。島内最大だと思われる丸池を鳥瞰できるのもうれしい。

さらに、少し登れば如意輪観音像がある。風に揺れる枯れ草の中で、忘れられていることを恨みもせず、時おり訪れる人を変わらぬ微笑で迎えてくれる姿は美しい。…ここで引き返してもよいのだが、せっかくなので左前方へ進んで、保食の神が祀られていたところと、海が見えるところまで行ってみよう。

(写真・文 柏原林造)

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