ふるさとの史跡をたずねて【45】毘沙門天像(因島中庄町成願寺)

毘沙門天像(因島中庄町成願寺)

宮地大炊助明光(晩年に妙光と改名)は応永30年(1423)田熊天神山城に来て、その後中庄の大江城へ移った。宝徳元年(1449)には子息資弘とともに金蓮寺を再建した。同じ年に大山へ明光山成願寺を仏通寺派臨済禅寺として創建した。成願寺は天正10年(1582)現在地に再興され後に曹洞宗になった。

永禄12年(1569)因島村上氏六代吉充が向島余崎城から本城を重井に移し青木城を築城したとき、鬼門、裏鬼門の方角へそれぞれ伊浜八幡神社、山の神社を祀った。その山の神社の近くに毘沙門堂を建て、三原瀬戸の守護仏として毘沙門天像(写真)を祀ったのが第四家老宮地氏であった。この毘沙門堂が天和3年(1683)に重井の善興寺となり、善興寺は宝永2年(1705)現在地へ移った。

成願寺にはこの毘沙門天像と、宮地明光が守本尊として出陣時に兜の前立とした小像の二体が伝わる。長い歴史をもつ大小の毘沙門天像二体は成願寺の毘沙門堂の中で、小林和作画伯の壁画に囲まれて安置されている。桃山時代のものと言われる邪鬼の上に立つ大像は今でも燦然(さんぜん)と輝いている。

(写真・文 柏原林造)

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