ふるさとの史跡をたずねて【44】大江投錨(因島中庄町大江山)

大江投錨(因島中庄町大江山)

宮地大炊助明光は田熊天神山城から、現在中庄公民館のある所の裏山に移った。そこを大江山と言い周辺を大江と呼ぶのは、宮地氏の姓が大江であることに因む。

中庄公民館の裏、大江山の山裾に大江投錨と呼ばれる小祠がある。伯方島にトウビョウ鼻、因島南中学校上の竹藪の中に東廟稲荷神社があり、重井にトウビョウガワラがある。いずれも海の近くであるから、船の安全を祈願したものと考えられる。

ところが重井のトウビョウガワラは「闘病河原」だと思っている人が多いように、負のイメージがつきまとう。それは、青木城下のトウビョウガワラにあった船玉神像が、のちに厄病神(とうびょう)として嫌われるようになったからであると言われている。これは、海上守護神として金刀比羅宮(金毘羅宮)の人気に負けたことを示している。かつて崇められていたものが価値観の変遷によって見捨てられたり破壊されたりすることは世界中で見られることで、その一例である。今でも海辺の石灯籠の多くに金刀比羅(金毘羅)の文字を見ることができる。

大江投錨は例外かと思っていたら、祟りがあるので近づくなと子供の頃言われたと言う人がいた。また、四国の犬神の類にトウビョウと呼ばれるものがあるが、厄病神(やくびょうがみ)という意味なら納得できる。

(写真・文 柏原林造)

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