頭角を現す出雲地方の若者たち

掲載号 13年05月11日号

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 過疎化で引っ込み思案になりがちな出雲地方では、このところ20代の若者が頭角を現し話題を集めている。

 順不同であげて見ると将棋界の里見香奈さん(21)女流6冠まであと一つに迫っている。一足先に脚光を浴びた男子のテニスプレーヤー錦織圭選手。世界ランキング上位を塗り替えそうな勢い。隠岐の海関も三役の小結に出世。種目こそ違え、若いアスリート同士の励みになるだろう。

 歴史をたどれば後世・碁聖と仰がれる第四世本因坊道策。歌舞伎の元祖出雲の阿国。第10回ロサンゼルスオリンピック大会に出場100メートルで入賞した暁の超特急、吉岡隆徳etc。もっとも自慢できるのは歴史学者の間で論争が続く出雲大社の本殿遷座祭が10日夜7時から60年ぶりに営まれたことだろう。

 ダイコクさん、縁結びの神様大国主大神。国造り、国譲りなどにまつわる神話。なかでもヤマタノオロチ退治や因幡の白兎を紡ぐ「古事記」(712)山陽側からは近づいた感はするが、奥の深さを次世代への継承の責任は重い

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