【卒業論文】ミュージシャンと故郷の繋がり「ポルノグラフィティと因島」(16)

掲載号 12年10月13日号

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第三章 おせったいの精神が宿る島

私は、因島滞在中に、「おせったい」という言葉を知った。元々は、お遍路に訪れる人々を、住民たちが手厚く歓迎する事をそう言っていたそうだ。この「おせつたい」の精神は今も因島に根付いている。

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札所を訪れた人々を「おせったい」で歓迎

ポルノグラフィティが全国的に有名になった事がきっかけで、島にファンがよく訪れるようになった。そこで、島の人々は「せっかく来てくれたんだから」と、島に来るファンを様々なやり方で歓迎するようになったそうだ。第三章では、島に訪れるポルノグラフィティのファンとそれに対する島の住民の対応について、ヒアリング調査を中心にまとめる。

名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科
長神有紗(阪井ゼミ卒論文集より)

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