日本人がこだわる位牌と墓について

掲載号 11年10月01日号

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 異常な高潮で沿岸部はひやひやしたが大きな被害もなく本格的な"秋"を迎えられそうだ。各町の鎮守の神様は年に一度の"お旅"の準備にあわただしい。

 こんなとき東関東の被災地のことを思うと心痛む思いもある。現在、お墓のことが話題になっているという。建てるか、建てないかという問題に始まり、だれが管理してゆくのか。さらには墓に関係なく山野に散骨してほしいと議論噴出。

 日本人が、もう一つこだわるもののうち"位牌"がある。いざ災害となれば貴金属類よりも大事に持ち出している。ところが、その位牌は先祖のもので、仏壇の最上位に安置してある本尊は置き去り、これが寺院の場合、第一は本尊。第二は過去帳で、再興による寄進を頼む場合に役立つので必要だからという理由かららしい。

 それでは日本人がこだわる位牌と墓についての関係を多くの仏教関係者や学者にたずねてみたが、きちんとした答えがなく「習俗」であるという。これでは一般の人の考えと変わりないように思える。

(村上幹郎)

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