3.11後の水無月

掲載号 11年07月02日号

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 水無月(みなづき)陰暦六月。古くは水を水田に注ぎ込む田植えのシーズンである。光陰矢の如し。1年の半分が過ぎた神社では夏越祓(なごしのはらいえ)の別名称で夏越しのお祓いをする。

 寒い冬に閉じ込められていた3月11日、あのいまわしい東日本大震災大津波に世界中をゆるがせた原発災害。国民のみんなが、じっとしておれない気持ちにかられ、それでいて何をすればいいのか分らない日々を過した人も多いだろう。

 こうした世相の中で行われた統一地方選挙は番くるわせもなく落ちつくところへ落ちついた。平成の大合併の協議事項も順調に進められることと期待したい。

 気がかりなのが旧商店街のシャッター通り。土曜夜店や盆踊りなど古き良きコミュニティ文化の灯を照らし続けるのに四苦八苦。

 そんなとき国民新党亀井静香代表が菅首相から副総理就任を要請されたというニュース。まさか、泥舟に乗るのではと気をもんだが補佐官に止まりホッと一息。頼りになるのは亀井さんしかいないようだ。

(村上幹郎)

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