初春の寺の炬燵に楽しげにおんな五人の会話は続く

掲載号 11年01月01日号

前の記事:“メディアの在り方 公憤(おおやけにいきどおる)
次の記事: “新しき三年日記に書き始むわが血を分ける全員集うと

三島美知子

 正月の三日か、あるいは五日か寺総代をやっておられる奥様たちかも知れない。日頃の憂さを忘れての一と時と言えよう。

 女性五人の新春放談会である。とは言っても、世界情勢を論ずるわけでも、日本経済の云々でもない。

 女性五人が一つ炬燵に向きあえるからには、偶然ではなく、前もって計画して、去年どうりに集りましょうと言うことになったのだろう。

 新春放談の内容は、まずは身辺報告からはじまって、想い出話、子供や孫の話、食べ物、コーヒーショップの評判。

 いろいろと話しているうちに、一人が喋くり役で四人は聞き役になるときもあるにはあるが、みんな楽しげにしているところをみると、ちょっとふんわか、ちょっと控え目な雰囲気づくりのできている女性の五人グループである。

(選・池田友幸)

関連書籍

E