参議院選挙結果 政治はどっちを向いて進むのか

掲載号 10年07月17日号

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 日本の政治は、どっちを向いて進むのか、わかったもんじゃない―という不満の声を聞く。それを如実に物語っているのが今回の参議院選挙結果だろう。

 参院の中選挙区制から小選挙区制に改革され二大政党時代に移行したかのように思われたが、今回の都道府県単位の参院選挙区での与野党逆転で衆参ねじれ現象に国民はおどろかされた。

 当然のことながら野党としては早期衆院解散に追い込み政権奪還につなげるシナリオを描き勢いづくだろう。だが、国民のために何もしないで喜んでばかりいると「失望」され、連立パートナーの公明党が民主党と連携することがあれば次期衆院選でひどい目にあいかねない。

 お金も組織も支援団体もない「みんなの党」の躍進にはびっくりした人も多いだろう。気がついたのは選挙後半だったから手のつけようがない。この11議席が国会のキャスティングボートを握る勢いだ。大敗した国民新党の亀井静香代表は社民に統一会派の打診をするなど勢力確保に動き出している。

(せとうちタイムズ編集長・村上幹郎)

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