尾道市が入札・契約制度の透明性高める

掲載号 09年05月09日号

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 尾道市(建設部契約管財課)は09年度から入札・契約について、透明性を確保し公正な競争を促進するため制度を改めた。

 主な改善項目として、条件付一般競争入札の拡大と電子入札施行の拡大。前金払制度の拡充。最低制限価格及び低入札価格調査制度の見直し。工事成績評価点の通知、活用を挙げている。

 一例をあげれば一般競争入札の拡充では現行が原則設計金額2千万円以上の建設工事を1千万円以上に引き下げ。審査方法は事前に入札参加希望者全員の資格を審査していたのを、入札参加希望者全員を入札に参加させ、開札後に落札候補者(1位順位者)のみ審査する事後審査に改める。

 入札方法も書面による入札から電子入札へ移行拡大する。

 そのほか前金払制度の拡充は、工事の補助事業300万円以上と単独事業1千万円以上の前払金割合が40%、限度額が6千万円だったのを補助・単独の区別なしに前払金の割合を40%、限度額をなし(無制限)とする。

 業務関連では補助事業のみを対象として前払金割合30%、限度額6千万円としていたのを補助・単独区別なしで300万円以上として前払金割合を30%、限度額を無制限とした。

 最低制限価格及び低入札価格調査制度の見直しでは、解体工事を除く設計金額1千万円未満の建設工事の最低制限価格および1千万円以上の低入札価格は予定価格の3/4を下回らない範囲でその都度設定していたが、解体工事も対象として設定金額2500万円未満および2500万円以上の低入札価格は解体工事については6/10を下回らない範囲でその都度設定し解体工事以外の工事は現行どおりとする。

 工事成績評価点の通知、活用では工事成績を受注者の適正な選定や育成、指導等に活用するため、その内容(点数)を請負業者に通知。通知された評定点に疑義がある場合、説明を受けることができるようにしている。

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