新春インタビュー 体操の田頭剛選手に聞く「世界への飛躍をめざす」
掲載号 09年01月10日号
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因島高校体操部の新年初練習が2日、同校体育館で行われた。それに参加した同校OBの田頭剛選手(順大3年)に、世界をめざす今年の抱負を聞いた。
田頭選手は昨年、跳馬で日本チャンピオンになり、アジア選手権で銀メダルを獲得。昨年12月4日、県体育・スポーツ知事表彰を受けた。
―昨年は躍進の年になりましたね。
11月の全日本選手権には跳馬での優勝を狙って出場しました。ロペスとロウユンという難易度の高い技を決めることができました。
今年は後につづく選手が増えており連覇するにはいっそうの高得点が取れる技の完成が求められています。
―アジア選手権大会の銀メダルおめでとうございます。
実は金メダルが目標でした。金メダルの北朝鮮・李選手が予想した以上に強かった。だが、現在の実力での最高峰を達成できたと考えています。
日本を代表する選手としての期待が、周囲から寄せられていることをひしひしと感じており、それに全力で応えたいと思います。
―今年は世界での大会がつづくそうですね。
はい。早速2月19日、アメリカのカリフォルニアのスタンフォード大で日米対抗のパシフィック・コースト・クラシックがあります。
4月には、世界選手権とユニバーシアードの二次予選があります。6月はNHK杯です。4月の予選で跳馬1位になれば世界選手権に出場できます。跳馬のスペシャリストをめざす練習に入っています。
―高校を卒業し早くも3年がたちます。ここまでくるのも平坦な道ではなかったと思いますが。
入学した順大は、十分な練習環境が整っていますが自炊をはじめ、生活面などは自主管理を方針にしています。心身とも自分の責任でコントロールしながらここまでやってきました。
入学当時6人だった同級生も選手として頑張っているのは2人になりました。こうした厳しい日々の練習と生活の裏づけがあって、一つひとつの技の完成があるのだと考えています。