般若心経、夜空に木霊 鯖大師境内で寒修業

掲載号 09年01月10日号

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 尾道市因島土生町の因島公園内にある鯖(さば)大師境内で8日夜、寒修業が行われ、無病息災、家内安全を祈り般若心経を唱える老若男女の願いが夜空に木霊した。

 弘法大師(空海)の奇跡を伝える伝説は全国各地にあるが、大師の化身といわれる因島の鯖大師の云われもその中の一つ。

 因島総合病院前にあった高さ5メートル、重さ10トンの弘法大師銅像と、御堂の中に祀られた石彫りの鯖大師像を現在地に移転したのが昭和52年。お大師信仰はあとをたたないが、高齢化が進み、寒空の足もとを照らすローソクの灯影の中で、山腹から町内に移転できないものか―というつぶやきが交わされていた。

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