年の瀬の衆院広島6区 調整で揺れる自民県連 世羅の小島県議に白羽の矢

掲載号 07年12月22日号

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 亀井静香国民新党代表代行が現職である衆院選広島6区で、小島敏文県会議員(57)に白羽の矢を立てた自民党県連は年内公認決定にむけて調整を急いでいるが、同氏の支持母体は不調和音で難航している。

小島敏文県会議員
小島敏文広島県会議員

 小島氏は世羅郡世羅町出身。三原市・世羅郡選挙区選出で7期目。県議会では自民党立志会(3人)に所属し、宮沢喜一系の流れをくむと言われている。

 前回の衆院選(2005年9月)以来、県内唯一の自民空白区になっており同区支部長も参院議員溝手顕正県連会長が兼任している状態である。先月15日に来広した古賀誠選対委員長から「年内に地元の人を決めてほしい」の要望を受けた。

 先の参議院選以来の民主党佐藤公治参議院議員と亀井静香衆議院議員の連携は強固で、地元から対抗馬が出ても選挙戦にならないというのが、依然として大方の見方である。民主党県連は16日、広島市内で定期大会を開き、その際に国民新党現職の亀井静香議員への支援に前向きの姿勢を明確にしている。

 ところで小島県議の擁立が決まったとしても不満は残る。同議員が世羅町出身であるということから、広島6区の主力である瀬戸内沿岸部の尾道市と三原市の支持者の意向が反映されないという不満が噴出せざるをえないからだ。

 そうした不調和音を背景に第3の候補者が出馬する可能性も否定できない。

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