平谷候補、独自色打出す 個人演説会で政策訴え 海事都市尾道の構築

掲載号 07年04月21日号

前の記事:“岡野候補、行動力を発揮 旧尾道市域での街宣行脚 財政危機の解決急ぐ
次の記事: “空襲の子【34】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 楠見三兄弟の死(上)

 選挙戦初日、JR尾道駅前の出陣式で亀田良一市長は、自分の後継者は平谷祐宏氏(54)であることを強調。平谷候補もそれを受けて、亀田市政12年の継承を呼びかけた。しかし、投票日が近づくにつれて平谷候補の独自色が前面に出始めた。

 「未来ある子どもたちのために―手をつなごう個性豊かな地域と地域」と銘うった、平谷祐宏マニフェストを、各地域での個人演説会などで熱っぽく訴えかけた。

 「市民の視点」「改革と前進」「協働と連携」を基本姿勢として、5つの基本政策を打出した。第一に、学校教育などの人づくり。第二に、生活基盤の整備などの安心づくり。第三に、文化・芸術を生かした都市づくり。第四に、海事都市尾道の構築など産業振興による都市づくり。第五に、「新しい行政」と「地域協働」を両輪とする市政づくり、である。

 有権者にとって最大の関心事は、「教育長」が「市長」の顔にどこまで変わったかであろう。そのイメージチェンジが求められる。それが有権者との垣根を取り除くことにつながる。

平谷祐宏 昭和28年3月29日生まれ。昭和46年尾道北高卒。昭和52年山口大教育学部卒。昭和59年吉和中学校教諭。平成15年~19年2月尾道市教育長。

関連書籍

E