岡野候補、行動力を発揮 旧尾道市域での街宣行脚 財政危機の解決急ぐ

掲載号 07年04月21日号

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 とにかく抜群の行動力である。告示1週間前の出馬表明という立ち遅れのハンディをエネルギーに変えてしまう馬力。旧尾道市での街頭宣伝をもっとも重視する。自分で直接、住民に呼びかけ、握手につぐ握手戦術。違和感を感じさせない3期12年間の市長実績を前面に出した。

 主張もわかりやすい。「市長は個人でなく市民全体が選ぶもの」として「無投票工作」を批判し、自らの出馬の大義を公言する。

 12年間の亀田市政に対しても評価が厳しく、その改革を呼びかける。財政危機にも言及し、市長報酬半額化をはじめ大胆な行財政改革を訴える。しかも4年の任期内で結論をだすと約束する。12年間にわたって市長選挙の体験のない旧尾道市民にそれがどのように受け入れられているか、評価が分かれるところである。

 因島・瀬戸田地域では、合併の実態を批判し、「合併の実態への不満をぶっつけよう」とも呼びかける。

 因島地域での人気は想定内であるが、「因島から奇跡を起こそう」と連呼し、自陣営を鼓舞する。

岡野敬一 昭和26年7月23日生まれ。昭和45年因島高卒。昭和50年東京農大農学部卒。昭和60年因島市議会議員。昭和62年以降、因島市長を3期12年間。

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