内海造船3月末 陸機部門を廃止 新造船部門に配置転換

掲載号 07年03月24日号

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 内海造船(株)(本社・尾道市瀬戸田町)は合併により復活した中大型船建造フル操業に挑戦する因島工場(同市因島土生町)の新造船事業に対応するため3月末に陸上機械部門を廃止、陸機部門の製造拠点、田熊工場(同市因島田熊町)を船体ブロック製造に転用して技能者を造船部門へ配置転換する。

 同社の陸機部門は2005年1月に吸収合併した旧ニチゾウアイエムシー因島工場から設備と従業員を移してスタートした。主力商品は大型クレーン、放水車、化学消防車など特殊車両や自動溶接機など。2006年度の売り上げは約16億円、経常利益1億円だった。

 しかし、新造船に特化した因島工場が10年3月まで大型船タンカーなど現在建造中を含め10隻、計27万総トンの受注を抱えているため会社あげて新造船建造部門へシフトした。

 陸機部門70人のうち、もとは造船マンだった技能者45人を含む60人を因島工場に移し、エンジンや発電機を搭載して運転調整する艤装や船の胴体を作る船穀に配置する。陸機工場は瀬戸田工場(瀬戸田町)向けの中・小型船体ブロックを月産700~800トン製造する。

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