尾道・三原の工業出荷額が拮抗 逆転の場合も

掲載号 07年02月24日号

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 ”商都尾道”と”企業城下まち三原”の工業出荷額が拮抗してきたことが広島県統計調査室の統計速報値に出た。

 この数値を分析すると平成の合併に起因するらしい。尾道の合併で第1ステージの向島、御調両町合併後の出荷額は3615億9000万円。これに因島603億1900万円と瀬戸田の222億6000万円が加わると合計4441億2100万円となる。

 これに対し三原は久井、本郷など合計して4775億9700万円。その差300億円。年前には尾道と三原では1千億円の開きがあったが、このところ尾道が三原に迫り、「商都尾道」は「工業都市尾道」へのイメージが高まりつつある。

 その一方で、尾道市の商業は衰退傾向が目立ち、合併前の旧尾道市における年間出荷額は卸、小売を合わせて2803億円。速報値発表後の2006年は更に業績を伸ばしている企業も多く、次年度統計調査で尾道全体の工業出荷額は更に上向き、造船関連の高操業などで三原を逆転する材料も多い。

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