格闘技に青春かけて 因島高校3年 葛谷暢仁さん(18)

掲載号 07年02月24日号

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 学内ではひょうきんで、のんびり屋の葛谷暢仁(くずたにのぶひと・18)さん=写真=はキックボクシングのリングに上がると格闘家に豹変する。自ら「二重人格者」ではないかと笑う。

葛谷暢仁さん

 3月18日(日)、卒業する因島高校格技場で、日本キックボクシング連盟主催の大会を前に連日のトレーニングがつづく。今年中には格闘技の登竜門と言われる東京・後楽園ホールでのプロデビューをめざす。

 現在、因島重井町にある誠勇塾(大林伸行塾長)に所属し、総帥の川口靖晴さんからも指導をうける。父の一美(ひとみ)さんが自宅に、手づくりのトレーニングルームを作ってくれた。サンドバッグが備え付けられており、他の塾生も試合前になるとやってくる
葛谷さんは4人兄弟の末っ子。母仁美(ひとみ)さんは「怖い、怖い」と言って両親とも試合場には顔を見せず陰ながら応援する。

 アニメ「あしたのジョー」を見てボクシング好きになったのが小5。「そんなに好きならやってみなさい」と母親に連れられて小学校卒業後まもなく入塾することになった。中学時代は野球、高校では陸上をしながらトレーニングをつづけたが、高校2年でキックに専念することにした。

 「五体のみで武器を持った相手に、また獣にも勝てるほどに強くなりたい」と真剣に語る姿に好感がもてる。

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