故郷への手紙【10】ただいま

ただいま

「やっぱりいい景色だな」
しみじみと思った。

山陽本線に乗り換えた瞬間、実感が湧く。
「帰ってきたなぁ」
空も山も海も川も、企業の看板やお店の名前も、すべてが懐かしい。
尾道が近づく。橋の下をくぐる瞬間、なんだかスイッチが入る。
思い出の端っこが繋ぎ合わさるように、鮮やかによみがえる。

それでも、やっぱり因島大橋を渡る瞬間の方がワクワクする。
水軍スカイラインの景色や造船所の景色は、ずっと見ていられるくらい大好きだ。
東京で島の出身だと話すと、必ず驚かれる。
それもそのはず。東京の人達にとっての島といえば、伊豆七島などのような離島だからだ。
因島での生活を話すと、なんだかみんな安心顔になる。
雑誌に載る因島の姿は、妙にキラキラし過ぎている。きれいに整えられたページの中、見覚えのある風景がこちらを見てる。
整列した言葉や色で飾られた風景は、なんだか別世界を見ているようで違和感がある。
小さなページなんかじゃ伝え切れないものたちが、故郷には詰まっている。
島のみんなが書くものの方が素敵なものになるのになぁ…
なんて思ったりする。
「瀬戸内特集」の雑誌を立ち読みしながら思うこと。
離れると分かること、見えるものは尽きないなと再確認する日々です。

青木めぐみ

(青木恵)

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