重井の老舗「菓舗勉強堂」が100年の歴史に幕 地域に愛され惜しまれつつ閉店

尾道市因島重井町の老舗和洋菓子店「菓舗勉強堂」が5月31日、惜しまれつつ閉店し、約100年の歴史に幕を下ろした。

勉強堂は、3代目の柏原昌治さん(88)と妻の香奈子さん(85)が、2代目の父・倉一さんと母・サツコさんの後を継ぎ、長年にわたり営業を続けてきた。因島商工会議所創立70周年の際には「永年継続事業所」として表彰されるなど、地域に根差した事業を展開。特に昌治さんは、地元産の柑橘類を活かした菓子づくりにこだわり、丸一日かけて作る餡子を使った饅頭や最中、はっさく大福、レモンケーキなど、数々の人気商品を生み出した。

勉強堂店主・柏原昌治さんと妻・香奈子さん

同店の菓子は、因島フラワーセンター売店でクッキーが、大浜パーキングでははっさく最中や大福、饅頭が販売されるなど、島内外の多くの人々に親しまれてきた。毎年5月にフラワーセンターで開催される「尾道いんのしま除虫菊まつり」では、特製の八朔入り白あんで包まれた「除虫菊最中」がお茶席で振る舞われ、好評を博した。

また、重井中学校の文化祭の催し「模擬店しげいマルシェ」生徒が考案したオリジナル菓子を提供。棟上げ式で魔除けとして使われる「四方パン」や、餅の代わりに投げるパンなど、地域の文化に合わせた注文にも応じ、長きにわたり地域に貢献してきた。

重井中学校しげいマルシェ(2021年11月7日)

東尾道に長男の店「菓子’sフレーズ」

現在、長男の一伸さんが東尾道(高須町4778-2・はるやま尾道店隣)で洋菓子店「菓子’s(カシズ)フレーズ」を営業しており、勉強堂の商品も一部取り扱っている(在庫限り)。ケーキを買いに来た客がはっさく大福や饅頭、レモン饅頭などを「美味しい」と評価し購入する姿も見られるという。閉店後も「勉強堂の味を残してほしい」という声が多く寄せられている。

重井小5年生が感謝のカード

勉強堂の閉店日が近づくにつれ、多くの人々が閉店を惜しんで来店。5月30日には、近くの重井小学校5年生児童たち10人が「日頃おまけをもらったりお世話になったから」と、放課後に重井公民館に集まり、店主宛ての礼状(カード)と花を準備。店を訪れ、感謝の気持ちを手渡した。

 

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