「はっさくボラ」のすすめ【4】簡単だけど奥深い八朔栽培

因島サンライズ農園 丸山邦夫

農業経験のない私が、八朔畑を持つお婆ちゃんとの出会いをきっかけに、因島の八朔の美味しさを知り、その八朔の収穫をボランティア「はっさくボラ」を募って、お手伝いをするようになり、さらには販売するようにもなりました。

また、私たちは、「はっさくボラ」を通じて素晴らしい出会いがあり、素敵な「つながり」を持つことができました。

そして、一人暮らしのお婆ちゃんは「こんな人生が待っていたなんて」と、収穫を通じてボランティアメンバーに会えることを毎年楽しみにしています。

さて、八朔収穫ボランティアから始まり、販売にまで関わるようになったのですが、この3年で栽培にも関わるようになりました。八朔栽培は、とてもシンプルです。健やかに実が成長するように肥料をやり、病気にならないように剪定したり、実が大きくなるように摘果したりするのです。

1反という広さであれば、週末農業でも十分にやっていけるような作業量です。今は、私を含め、数人で楽しく栽培をしています。

春には大きく伸びた枝を切り、夏には雑草を刈り、春と秋には肥料を撒き、摘果し、冬に収穫し、春に販売します。毎年、同じ作業を繰り返しても、実が小さかったり、病気にかかったり、その年その年で違うのです。作業はシンプルでも、気温や降雨量とか自然環境の影響を受けやすいのが農業の難しいところであり、自然と向き合うことで農業がさらにおもしろく感じてきます。

私たちは、農薬を使わないで栽培をしています。人間も病気になれば薬を呑みます。植物だって病気になることがあるので農薬を使うと良いときもあります。ですが、病気にならないような対策をすることで農薬を使わないで栽培をすることも可能ではないかと試行錯誤して栽培をしています。

農業は、本当に奥深くて、栽培を通じて学ぶことがたくさんあります。そして、なんといっても仲間とともに栽培を楽しむことが何よりも嬉しいことです。

さて、次号では、農薬を使わない栽培についてのチャレンジをお話しできればと思います。

【問合せ】TEL 090-6853-7569(因島サンライズ農園・丸山)

 

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