「社会を明るくする運動」入選作文【5】ごみといっしょに
尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。
ごみといっしょに(小学校の部 尾道市入選作品)
土堂小学校6年 大石七花(ななか)さん
なぜ犯罪が起こるのか、どうやって起きるのか、考えたことはありますか。原因の一つは、犯罪が起こりやすい環境があることだと思います。うす暗い所、ごみがたくさんある所、尾道でいえば空き家などが当てはまります。
反対に、身だしなみが整っている人が多い場所や、花が咲いている公園などでは犯罪が起きにくいです。なぜかというと、心が落ち着き、明るい気持ちになる人が多いからです。
学校ではそうじ時間があります。そうじをすると気持ちも整って授業に集中することができます。そして、私が通っている学校では、そうじの前に目をつむりさらに心を落ち着けるめいもくの時間があります。とてもよい時間だと思います。反対に、ムカムカしたりイライラしたり気持ちが落ち着かない環境の時には、私もよく失敗しておこられます。だから、犯罪が起こってしまうことにも、環境が関係していると思います。そこで私は、犯罪を防ぐために、ごみ拾いをすればいいと考えました。
ごみ拾いのメリットは、三つあります。
- 一つ目は、している側も見ている側もうれしくなることです。朝そうじをしていると、先生にありがとうと言われ、うれしくなったことがあります。
- 二つ目は、SDGsにもこうけんできることです。17の目標のうちには、12つくる責任つかう責任があります。ごみ拾いをすることで、ごみ問題について考える機会がもて、持続可能な社会をつくることになり、犯罪を減らすことにもつながり、一石二鳥です。
- 三つ目は、だれもが気軽に始めることができることです。最初は目についたごみを捨てることから始めてもいいと思います。自分からすることも大切ですが、だれかに手伝ってもらい、仲間を増やしていくことも大切だと思います。
私は、ゴミ拾いをスポーツとして競う高校生の大会「スポGOMI甲子園」をテレビで見ました。優勝したチームの学校では、掃除部という部活があったのです。17年続いており、多数の部員が掃除を学校の内外で行っています。私は聞いたときはめんどうくさそうな部活だなと思いましたが、活動している様子を見ると、みんな楽しそうにごみ拾いをしていました。ごみ拾いを楽しくするためには、よい方法だと感心しました。
ごみ拾いをつうじて、自分の周りの環境を整えることができます。子どもの内に整理整頓を身につけておくと、大人になったときに習慣になっているでしょう。自分が落ち着いた環境に身をおくことで、犯罪を起こすことや、犯罪に巻きこまれることから遠ざかることができると思います。
犯罪を減らすためには、環境から見直すことが大切だと思います。だから私は、身近なごみ拾いからはじめます。犯罪の無い未来のために。
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