「社会を明るくする運動」入選作文【2】人を大切にする平等な社会

尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

人を大切にする平等な社会(小学校の部 尾道市教育委員会賞)

瀬戸田小学校6年 松岡建吾さん

テレビでは毎日、犯罪等の悲しくなるようなニュースが流れている。ぼくは、犯罪を犯した人には、きちんとつかまって、人を傷つけたり、被害者を悲しませたりしてしまった事を後悔し、被害者の辛さを知ってほしいと思う。

しかし、辛い思いをしているのは、被害者だけなのだろうか。実は、犯罪を犯してしまった人々も、悲しい思いや辛い思いをしてきたのではないだろうか。

犯罪を犯してしまう人々の中には、被害者となった人とトラブルになってしまったり、暮らしている環境のせいで犯罪を犯してしまったりすることもある。では、どうしたら犯罪を減らすことができるのか。僕ができることは、「身の周りの人達を大切にする。」という事である。友達、家族、地域の人々など、僕の生活に関係している人を大切にすることである。そうすると、僕の周りの人々だけでも、辛い思いをしたり、トラブルが起こったりすることが無くなると思ったからだ。

だから、ぼくは、友達には優しく接し、誰の悪口も言わず、うれしいことをしてもらった時には、忘れずに感謝の気持ちを伝えるようにしている。そうすることで、僕に関わる全ての人が「自分を大切にしてくれる人がいるんだ。」と元気が出ると考えるからだ。

また、学校では、犯罪はないけれど、けんかをしている人を時々見かける。けんかも犯罪の起こり方と似ているところがあると考える。例えば、自分の気持ちを上手く言葉で伝えることができず、互いに勘違いしてしまい、トラブルに発展するということだ。テレビを見ていると、犯罪を犯してしまった人の中にも「そんなつもりではなかった。」「はじめは軽い気持ちだった。」等と言っている人も少なくない。犯罪も学校で起きているけんかも、初めは自分の考えを上手く伝えられない等の小さな原因から始まってしまう。

だからこそ、犯罪を減らすためには、自分の身の周りの人々を大切にし、トラブルを減らすことが大切なのである。

犯罪を犯してしまった人は、つかまり、罰を受け、いつかは元の社会にもどってくる。しかし、一度犯罪を犯した人は周りの人からの信頼を失う。だから、社会は犯罪を犯した人を恨み、平等に接してくれない。犯罪を犯した人は、反省して戻ってきても、誰からも信頼してもらえず、幸せな生活に戻るまで、大変な苦労があると思う。僕自身、犯罪を犯した人と平等に接することはできない。なぜなら、やはり、犯罪を犯した人を信じることは難しいからだ。いつ、何がきっかけで、何をされるか、分からないからである。

しかし、ぼくは、この考えを改めようと思っている。なぜなら、せっかく反省したのに、誰からも信じてもらえないと、「どうせ、自分のことなんか誰も信じてくれないんだ。」とまた、犯罪を犯してしまうかもれないからである。

そのような状況におちいるのは、互いに信頼する心が足りないからだと言える。犯罪を犯した人は信頼を得られるように振る舞わないといけないし、周りの人達も、更生を信じることが必要である。ぼくの担任の先生は信頼とは貯金のようなものだと言っていた。ぼくもその通りだと思う。だからぼくは、これから信頼を貯めていこうと思うし、犯罪を犯した人、そうでない人、関係なく信頼しようと意識していきたい。そしていつか、みんなが互いを大切にし、平等に生きられる明るい社会にしていきたいと思う。

第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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