尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入賞作文【1】「僕に出来ること」

尾道地区保護司会(楢原幸伸会長)が行った第63回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

「僕に出来ること」

日比崎小学校六年 屋敷貴司くん

「じぇじぇ。」

わが家の夏休みの一日は、連続テレビ小説「あまちゃん」を見るためにお母さんがテレビにしがみ付くことから始まります。

「あまちゃん」の主人公あきちゃんは、東京にいる時によく無視され、友達がいませんでした。しかし、岩手県に引っ越してからの生き生きと生まれ変わったように成長していく姿が印象的で、僕もよく見ています。


「いじめ」という言葉を最近よく耳にします。僕はいじめにあったことはありませんが、からかわれたことはあります。それは、登校班での出来事でした。遅刻した僕のランドセルに、昆虫を入れられたのです。とてもつらかったです。「そこまでしなくてもいいのに。」と、腹が立ちます。

僕には一年生の弟がいます。「たんぽぽ」という特別支援学級に行っています。何人かの友達から、

「何で弟はたんぽぽなん。」

と聞かれ、僕はどう返事をしたらいいのか困ったことがありました。家に帰って母にきくと、

「少ない人数の方がいいからだよ。」

と教えてくれました。弟はとても元気で、頭が良くて優しくて、僕の自慢の弟です。家ではみんなと何ら変わりのない弟です。「何か他の人と違いがあるのかな」と、不安に思っていましたが、母の言葉を聞いて少し安心しました。弟は、人前に出るのが苦手ですごく緊張してしまうのです。けれども、元気いっぱい学校に通っています。

僕も、緊張して言いたいことが言えないことがあります。そんな不安を抱えている時には、

「何か困っていることはない。」

と母が優しく声をかけてくれます。そんな母の声は、いつも僕たち兄弟のはげみになっています。

先日、呉市で数人の暴力で尊い命が失われたという事件がありました。とてもこわかったです。「どうしてそんなことをしたんだろう。」「誰かだめだと言えなかったのだろうか。」と思いました。

僕に出来ることは、何か困っている人がいたら、優しく声をかけてあげること、そして、少し勇気を出して、「だめなことはだめだ。」と言うことです。なぜならいじめを受けている人も、僕のように不安な気持ちになったり困ったりしたことのある人も、友達や家族の一言で気持ちがスッと楽になるからです。僕はまず、家族に優しく接していこうと思います。また、友達にも少しずつ優しい声をかけたり、注意をしたりしていこうと思います。

ぼくは将来、プロ野球選手になって、困っている人や悩んでいる人たちに元気を送れるような、ガッツのあるホームランバッターになりたいです。そのためにも、「今日も練習がんばるぞ!」

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1月19日、作文・標語入賞者の表彰式を開催した。

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