ふるさとの史跡をたずねて【234】駒島大明神(因島大浜町押場)

駒島大明神(因島大浜町押場)

西洋館、重井のお宮、中庄のお宮、大浜の灯台、外浦の干拓、鏡浦の海岸、そして最後が奥山。…幼稚園や重井小学校のかつての遠足の行き先。こういう風に、だんだん遠くへ行くのが春の遠足のパターンだった。その頃は舗装はされていなかったが、道路は歩くためにあった。そして初夏になる前だったら炎天下を歩かなくてよいし、蛇と出会う心配もなかった。

島四国はそれ以前にできたものだから、今では想像できないようなところを歩いたに違いない。1番から2番への遍路道も山の中を通って、今のような海岸道ではなかったのではないか。しまなみ海道より南側の大浜崎公園にある番外札所らしき薬師堂の近くの道を、かつて灯台へ行く時に通ったと言う人がいた。

その薬師堂の近くに粗製箱式石棺(因島1号)というのがある。そこに「駒島大明神」の石碑があった=写真。石棺よりこちらの方が興味深い。でも、全くわからない。この近くの岩礁が馬に似ていて、それを駒島と呼んだのか、あるいは八重子島の別名か、などと妄想を抱くばかりである。大浜町の古地図にもそれらしき地名は出てこない。

宮城県塩釜市の松島湾の南部にある無人島に駒島というのがあるので、日本三景の松島の数ある島の一つであろうが、それ以上のことはわからない。

写真・文 柏原林造

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