ふるさとの史跡をたずねて【223】埋立港湾道路建設記念碑(因島大浜町西浜)
埋立港湾道路建設記念碑(因島大浜町西浜)
因島大浜町のJA沖の埋立地には、この埋立地を作った時の記念碑=写真=があり、寄附者久保田権四郎翁と書かれている。ここの記念碑は他のものと比べて大きくやや新しい感じがする。南側が正面で埋立港湾道路 建設記念碑と書かれている。これだけでは何のことかよく分からないだろう。裏面に詳細が記されている。
「西浜埋立地一、五七二坪、港湾防波堤六二米、道路自西浜至添川線二、一六〇米 昭和十四年二月起工 仝十五年十一月竣工」
これから分かることは埋立地と62メートルの防波堤を持つ港が作られた。それとともに西浜から添川までの道路工事も行われたということである。しかし、この1.2キロメートルの道路がどこのことかわからない。大浜町から各方面への道路については既に記したからである。そこで、ここから1.2キロメートルのところを探すと、北側でしまなみビーチに達する。ここまでの道路については218回で記した。すなわち大正14年の新設道路が久保田権四郎さんの寄付でできたということであった。また添川というのが気になった。古地図で見るとやはりしまなみビーチの近くが添川であった。これは因島重井町の字別全図によると相川(そうがわ)というのがあるので、ここのことだと考えられる。すると大正14年に作られた道路を昭和14年に拡張したり修復したということであろう。
南面に書かれている「大浜町建之」には違和感があるが、この石碑が昭和35年に建てられたと言うから、半分は納得した。権四郎翁が亡くなられた翌年である。新しい感じがするのはそのせいでもあるし、良い石を使ってあるのだろう。
国道を車で通過するだけならわからないが、沖へ出ると、広場になっており余裕をもって見ることができる。また眼前に広がる備後灘や布刈瀬戸の景色もすばらしい。
写真・文 柏原林造
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