75歳老人のフーテン 東北の旅【2】

9月6日(金)

午前9時過ぎのバスで福山にゆき、福山駅11時過ぎの新幹線で東京を目指す。3時間のちには東京駅に早くも着いている。

東京の姿 これはなんだ。東京の今の変貌は十分に知り尽くしているが、この度は私の感覚が違う、圧倒的な変貌を感じる。そもそも学生時代にはほとんど新幹線は利用せず在来線の特急で上京していた。10年前上京した時には今回のような何でも見てやろうという関心は少なく、辺鄙な所であった新横浜駅が都心並みに変貌し、品川辺りが発展しようとしていると感じただけであった。この度は東京発展のダイナミズムがひしひしと感じられる。一番驚かされたのは東北新幹線で埼玉に入るのに、荒川を渡ることなく地下を進んでいく、地上に出たのはよくわからないが浦和辺り。そこには巨大な建物が建ち並ぶ。車窓からは拡大する東京の受け皿としての都市化・住宅化の景観が続く。

栃木県に入るが快晴に恵まれ、関東平野のかなたに雄大な稜線を持つ筑波山らしき山が見える。学生の頃流山や柏に行くとよく見られたが、今はおそらくビルの谷間で途切れ途切れ見えるのだろう。昔から関東平野の若者は筑波山を見て気持ちを高揚させたという話をよく聞いたが、過剰な東京一極集中はロマンをしぼめてしまう。

那須を抜けいよいよ東北・福島県に入る。新白河駅で下車し、在来線で白河駅に着くと5時近くになっていた。ここには白河の関もありまさに東北の玄関である。しかし白河は寂れた町である。そのため旅館を見つけるのに手間取りながらもどうにか見つかる。旅館の部屋に落ち着くと目的の東北の地に足を踏み入れたのだと実感がわく。駅の裏には白河城=写真=も見える。近くのソバ屋で生ビールと美味しい地酒いただきながら、先の地震の話を聞く。白河では地滑りで死人が出たという。震源地から遠く離れているが大きな被害があったようだ。あらためてさきの地震の大きさに驚かされる。東北の酒は美味しい。ほろ酔いになり旅館に戻って眠りに入る。

(田中伸幸 因島田熊町)

白河小峰城跡

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