「日本の寮の生活から」尾道市第18回外国人日本語スピーチ大会より

因島鉄工実習生 マイ・ヴァン・クオンさん

みなさんこんにちは。シンシャオ!

私の名前はクオンです。年は24才です。私の生まれた所はハイズオンと言う町でベトナム北部のハノイから車で約2時間くらいの所です。ハイズオンの県民はほとんど仏教徒です。

ですからたくさんお寺があります。毎年、お正月に人々が誘い合ってお寺に参り、1年間の幸福と幸運を祈ります。その日のためにお寺は金色や黄色の布や紙できれいに飾られます。この景色を見ると誰でも華やかな気持ちになります。

私は1年前に日本に来ました。現在、実習生として因島にある因島鉄工で船のブロックの溶接をしています。ベトナムで日本の生活を簡単だと思っていましたが、日本に来て予想とは、まったく違っていました。

さて、今日の私のスピーチは『日本の寮の生活』についてです。みなさんは寮に住んだことがありますか?私はマレーシアで寮に住んだことがあります。現在私達の寮にはベトナム人とインドネシア人が一緒に住んでいます。言語と習慣が違っていても仕事と生活をして行く中で、だんだん親しくなりました。

日本の寮とマレーシアの寮を比べると、それぞれに生活の特徴があります。マレーシアの寮生活はとても単純でしたが、日本ではぜんぜん違います。

まず第一に寮を清潔に保つようにたくさんルールがあって、最初はどうしていいのか、何も解りませんでした。まず床をきれいに保つように寮に入ったら、靴をはき換えることです。言うのは簡単だけど、毎日の生活の中ではやりにくいことです。

次はごみを毎日分別して、出すことです。一番難しいと思います。寮では毎月の第四週に大掃除を行います。その時に寮の全員が集まって、一緒に清掃をします。しんどいですが、寮がきれいになったら、気分が良いです。

掃除が終わったら、会社からいろいろなお菓子やジュースをもらいます。さらに仕事はどんなに疲れても寮に帰ったら、私達がお互いに笑顔であいさつして、今日の仕事のことを話すようにします。私達は会社と寮で先輩に教育されました。

それまで知らなかった人の事を誤解したりしないようになりました。時には会社の人も遊びに来ます。毎度、来たら、たくさん差し入れを持ってきてくれます。『たぶん日本人の習慣でしょう。』とても良い習慣だと思います。日本語がへたでも一緒に話し合えばていねいに説明してくれたりして、わかるようになって、面白くなりました。

私が驚いたのは、日本に来て、『手間』をかけて、『ゴミの分別』や『リサイクル』を毎日の『寮』生活で経験したりテレビで見たり、身につけて来ている私が、これまで、普通に見ていた周囲の風景がこのままでは『いけませんよ』と警告を受け、その事を心の中で『そうだ』『そうだ』と認めている。そのように変化した私自身になっていることを発見したからです。

日本はアジアのなかで良い意味でも環境先進国です。先月、ベトナムはユネスコからハロン湾内の『ごみ』の状態が悪すぎて、このままだと世界遺産の認定を取り消します。と警告を受けました。

七月の大雨の後です。三原の工場から流れてきた大量の缶コーヒー、缶ジュースを掃除をかねて拾いあつめました。そして私達は、みんなで、わけていただきました。『ごちそうさまでした』

私は日本での実習の経験と、技術を身につけて、将来の生活のために財産として持って帰ります。私は、ベトナムが現在のように周囲の国々の良い所を取り入れて交流が続いて行けばいいと思っています。以上で私のスピーチを終わります。みなさんご清聴ありがとうございました。

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