尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【14】スマホは命がけでするものではない

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第67回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

「スマホは命がけでするものではない」

瀬戸田中学校3年 水尻鋅さん

1985年に日本で初めて登場した携帯電話は、肩にかけて持ち運んでいたショルダーフォンや、90年代のポケベルなどと様々に形を変えながら、今のスマートフォンへと変化してきました。今では、携帯電話は生活に切り離すことのできない必需品となり、スマホ一台あれば、いつでも、どこでも家族や友達と連絡ができ、手にしたい情報などを気軽に手に入れることができます。豊富なアプリがあって、SNSを通して、世界中の人々と会話のやりとりができる、非常に便利な道具です。

しかし、一方で、スマホが私たちにもたらしているトラブルや危険も少なくありません。例えば、ケータイ・スマホによる依存、生活習慣や学習習慣の乱れ、歩きスマホ・ながらスマホによる交通事故、コミュニティーサイトでの犯罪などです。どれもよく聞くトラブルだと思いますが、私は、この中の「歩きスマホ・ながらスマホによる交通事故」のニュースがとても印象的です。

この「歩きスマホ」が生んだ悲劇が一昨年、中国で起きました。夜の道路を歩く一人の女性は、歩きながら携帯電話を見ていました。川の近くまで来ているのに、携帯電話に夢中で、川に気付かず、転落しておぼれて亡くなったという悲しい事故でした。この亡くなった女性は、二人の子どもの母です。二人の子どもがすごくかわいそうだと思ったと同時に、もう少し自覚があれば、こんなことにはなってなかったと思いました。歩きスマホの危険性を知らなかった私もこのニュースを見て、その危険性を身をもって感じることができました。

現代の私たちの生活に欠かせない携帯電話。中国だけでなく、今の日本、そして世界中で歩きスマホによる事故・問題が多発しています。大きな社会問題になっています。そして、それが危険だとわかっているのに、ついやってしまい、問題を起こしています。私もよく町で、歩きスマホ・ながらスマホをしている人を見かけます。交差点で信号が赤にもかかわらず、平気と渡っています。本当に危ないなと思いました。スマホを見るなら、立ち止まって見ればいいと思います。

スマホは命がけでするものではないのです。

歩きスマホだけでなく、スマホによるトラブルは他にもたくさんあります。私たちの中学生によく起きているのがコミュニティーサイトでの被害や依存などだと思います。近年では、子供からお年寄りまで、被害の年齢層は次第に広くなってきています。ですが、その被害は、必ず防ぐことができないとは限りません。スマホの被害から離れるためには、一人一人が自覚を持ち、自分をコントロール、そして、相手の気持ちを思いやることが大切だと思います。

便利なものほど危険が付きまとっています。使い方を誤るとトラブルや危険の元となります。しかし、それらを正しく使い分けると、誰もが楽しく使うことができるのではないでしょうか。私は今、自分専用のスマートフォンをもっていませんが、いつか持つようになった時は、正しい使い方をしていきたいです。皆さんも、スマホの使い方をもう一度見直してみてはどうでしょうか。

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