巡礼の白き衣は新涼の尾花の野辺にひとすじつづく

小川 計江
 結句の”ひとあしつづく”が効いた清々しい一首。場面を新涼(初秋)の野涼の野辺と設定されているのもさわやかで、映画のズームアップのように主題に急接近させてくれます。


 主題「白き衣の一列」は色付き始めた尾花の波に見え隠れしながら移動します。
 「白き衣の一列」はときに賑やかに、ときに寡黙に、包まれ地表をゆっくりと移動しており、一行を歓迎するのか一陣の風が吹き抜けて行きました。
 この一首の初句が巡礼なので、白衣の一列が進むのは何処であろうかと考えました。日本かそれとも外国か。外国とすればエルサレムのあたりだろうかなど。
 巡礼という言葉は筆者の心の中では遍路と言い換えて次ぎの解釈に進んでいるようです。
 「そうは言うてもの、人はどう言うか知らんが浄瑠璃の例の女童よ『かかさんの名は○○と申します』のフレーズで紅涙を搾らせた浄瑠璃じゃア。女童は巡礼だったと。人はどういうか知らんが、儂はそう覚えとるんじゃがの」
 筆者はこういう問答に関わっておれないので先を急ぎます。
 神や仏などを信じとうとぶことを信仰といいます。話を変えると、現世は物事を計る(量・測・図…)ことから出発しているようです。突っ込んでいえば、計ることが出来ない事実は、有っても無い扱いを受けます。味覚で渋いという味は昔から有ったが味蕾(みらい)という味覚器官が発見されたので有ることにすると決ったのは二年程前でした。現代人は信仰の度合は計らず、信仰一筋の道を守りたいものです。
(文・平本雅信)

[ PR ]因島で家の解体のことなら「吾城」へ

当社には家の解体専門の部署があり、お客様のご希望に合わせた、よりよい施工内容をご相談・ご提案させていただいています。

空き家になった時のそのままの状態で、家具や食器、衣類などの処分から、解体後の用途に応じて砂利敷きや、アスファルト舗装等の工事までを一貫して施工します。

丁寧かつ迅速な施工で、因島はもとより島嶼部や尾道近郊においても、幅広く、ご好評いただいております。

【対応住宅】
木造住宅 / RC鉄骨 / 軽量鉄骨住宅 / アパート / 工場 / マンション

【お問い合わせ】
有限会社 吾城(ごじょう)
広島県尾道市因島重井町5800-42
TEL0845-26-2282