伊勢湾台風前後に事故が多発

記録という数字は破られるものであると誰かがのたまう。記者時代に三重県の県庁所在地である津市は「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」-近畿地方で奈良と三重は大阪と名古屋のベッドタウン的存在だった。

そこへもって伊勢湾台風というどえらい記録破りがやってきた。街路樹は根こそぎ抜きさらされ昼なお暗い伊勢神宮の森が青空を見せ、明野の航空自衛隊の風速計は65メートルで停止。四日市市に隣接していた「七里の渡し」がある長島町は0メートル地帯だったため遺体が流失しないようヒモでくくって電柱に結びつけているありさま。そこへ県庁などからカンパンなどが運び込まれたが、ペットボトルもない時代なので泥水では食べることもできない。

高台を活用して炊き出しが始まったのは一週間後だったと記憶している。この台風を前後して中学校の水泳訓練中に集団事故が発生、参宮列車の修学旅行中の中高生42人が脱線横転衝突で亡くなるなど記録に残る事故の数々を思い起こす。

(村上幹郎)

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