2015年3月14日 / 最終更新日 : 2017年11月14日 times おかめはちもく

故・中島リキコさんの思い出

戦前戦後を通じ1949年から37年にわたって三原高校体操競技を指導、オリンピック選手3人を送り出した広島県体操協会顧問中島リキコさん（三原市港町）が8日心不全のため亡くなった。89歳。葬儀は10日東京五輪銅メダルの池田敬子（旧姓田中、佐木島出身）さんらが葬儀場の典礼会館に参列。思い出話にふけった。

広島県立三原中学―浮城高校―三原高校と戦中戦後をまたいだ教育制度の一回生を経験させられた筆者がホッと一息つけるのは体育の授業であった。なかでも記憶に残っているのが旧女学校の中島体操部の生徒たち。男子生徒校だった浮城高校の部活用具のうち平均台が女子高にないという理由で練習にわがもの顔でやってくる。Tシャツにブルマーのユニフォームが男子生徒にどう映っていたのだろう。もっとも平均台といっても戦時中に軍事教練の実習用具だった。苦難の道も今ではエピソードに変わり池田さんのローマは金。東京は赤ちゃんのおしめを洗いながらの練習で団体銅etc。

（村上幹郎）