ふるさとの史跡をたずねて【264】道路改修碑(尾道市因島三庄町二区)

道路改修碑(尾道市因島三庄町二区)

因島三庄町善徳寺から南へ向かうと、峠の上で左右にバス通りに降りる道が別れる。ここの三叉路に道路改修碑がある。そのバス通りは因島市時代は市道土生三庄線と呼ばれていたが、今でもそれでよいのだろうか。

その石碑には右から左へ三行にわたって次のように記されている。「大正十二年三月」「道路改修記念碑」「建設昭和十五年五月」。

これは何を表しているのだろうか。記念碑が先にできて後から工事が行われるということはありえないから、大正十二年三月に道路改修工事が完了し、昭和十五年五月にこの石碑が建てられた、と解釈するしかあるまい。まことに不思議なことであり、理解に苦しんだ。昭和十五年に何があったのだろうか。

昭和15年は神武天皇即位紀元2600年にあたり、国を挙げての記念行事が行われた年だとわかった。その祝賀行事の一つだったのだろう。

石碑には土地寄付者が10人とその面積、設計者、石材寄付者、木材運搬者、道路委員7人、記念碑建設委員8人の名称が記されている。なお右端に書かれている金三百円、通組、土地二畝などの文字は解読できなく、解釈を保留しておく。

ともかく昭和15年の祝賀行事を彷彿させる貴重な石碑である。

この石碑に接するように道標があり、隣り合った2面に「左土生田熊村」「右中庄村」と書いてある。これは現在地の反対のところにあったものと考えられ、山側が中庄村方向だろう。また、道路改修碑よりも古いものだと考えられる。

写真・文 柏原林造

[ PR ]因島で家の解体のことなら「吾城」へ

当社には家の解体専門の部署があり、お客様のご希望に合わせた、よりよい施工内容をご相談・ご提案させていただいています。

空き家になった時のそのままの状態で、家具や食器、衣類などの処分から、解体後の用途に応じて砂利敷きや、アスファルト舗装等の工事までを一貫して施工します。

丁寧かつ迅速な施工で、因島はもとより島嶼部や尾道近郊においても、幅広く、ご好評いただいております。

【対応住宅】
木造住宅 / RC鉄骨 / 軽量鉄骨住宅 / アパート / 工場 / マンション

【お問い合わせ】
有限会社 吾城(ごじょう)
広島県尾道市因島重井町5800-42
TEL0845-26-2282