因島文学散歩【3】因北小学校(因島中庄町)

朝日かがやく 燧灘
夕日にはえる 青影山
みかん花さく ふるさとは
いつも幸い あふれてる
ああ学びやは 因北小
空はれわたり 風清ら

(因北小学校校歌3番)

因北小学校の正門の隣の塀には、黒い御影石に掘られた校歌が埋め込まれている。校歌であるから、作詞者と作曲者の名前が書いてある。作詞石森延男、作曲西崎嘉太郎と。

石森延男という名前には、懐かしさとともに不思議な感じがした。小学校の時に「コタンの口笛」という映画を見た。その頃の映画鑑賞は1、2時間授業をして、白滝という映画館へ歩いて行っていた。おそらく先頭が映画館へ着いてもまだ学校を出ていない学年もあったことだろう。そういう長い列ができても、車など通ることなどまずなかった時代であったから、安全であったのである。

さて、映画の話に戻ると監督という漢字は読めなかったし、何をする人か知らなかったので、興味はなかったが、原作石森延男というのはわかった。映画は北海道の話だったので、北海道の人だと思った。

映画の印象に比べたら明るく平易なのは意外だった。ここで1番、2番も載せておこう。

春はきれいな わかみどり
望みをたかく おおらかに
みんななかよし 助けあい
きょうもたのしく 学ぼうよ
ああ学びやは 因北小
空はれわたり 風清ら

(1番)

秋は山々 もみじして
ながめもゆたか 明るくて
みんなからだを 丈夫にし
あすも元気で 遊ぼうよ
ああ学びやは 因北小
空はれわたり 風清ら

(2番)

北海道出身の石森延男さんは東京に出て、東京高等師範学校に学んだ。そこで広島県出身の葛原しげるさんから童謡の作詞の仕方について学んだ。その後、二人は別々の道を歩むが、二人の作品は奇しくも因島で邂逅することとなった。葛原しげるさんは土生高等女学校、土生小学校、三庄小学校、田熊小学校、土生中学校、田熊中学校のほか、因北中学校の校歌も作詞した。

(文・写真 因島文学散歩の会・柏原林造)

[ PR ]因島で家の解体のことなら「吾城」へ

当社には家の解体専門の部署があり、お客様のご希望に合わせた、よりよい施工内容をご相談・ご提案させていただいています。

空き家になった時のそのままの状態で、家具や食器、衣類などの処分から、解体後の用途に応じて砂利敷きや、アスファルト舗装等の工事までを一貫して施工します。

丁寧かつ迅速な施工で、因島はもとより島嶼部や尾道近郊においても、幅広く、ご好評いただいております。

【対応住宅】
木造住宅 / RC鉄骨 / 軽量鉄骨住宅 / アパート / 工場 / マンション

【お問い合わせ】
有限会社 吾城(ごじょう)
広島県尾道市因島重井町5800-42
TEL0845-26-2282